こだわりの天然有機肥料「太郎100」
じっくり使ってわかる「太郎100」
阿波農産が目指す未来の農業
株式会社阿波農産
代表取締役 浜田孝俊
徳島県小松島市櫛渕町で代々農業を営む阿波農産。有機農法による水稲栽培や野菜の育苗や栽培をするなか、約15年前から有機肥料「太郎100」を使用している。四代目の浜田代表取締役に話を聞いた。
カエルが教えてくれた有機農業への道
私は高校を卒業して最初に出版物の営業職をしていました。そのあとに建築業界で現場監督をしました。県内で数多くの家を着工しましたが、いずれ建築分野が下火になるだろうと。建築業界の将来に不安を感じていたので仲間と新たな道を模索し始め、家業である農業を始めることにしました。ただこの二つの職種で培ったトーク力と技術力は、現在の農業で大いに活きていますよ。妻には、農業を始めるならシイタケかイチゴのどちらが良いか2択で尋ねました。すると「明るいところで仕事をしたい」と言われ、イチゴから始めることとなったのです。当時はイチゴ栽培で有機リン系農薬を使用していました。そのなかで農薬が原因でカエルまで死んでしまう現実に直面しました。「これはだめだ」と思いました。より環境にやさしい農業をするためにさまざまな農法を調べ始めました。そして約15年前に有機農業普及会の勉強会でジャパンバイオファームの小祝さんに有機肥料みみずふん土「太郎100」を紹介してもらいました。
じっくり使ってわかる「太郎100」がもたらす嬉しい変化
最初にイチゴで太郎100を使ってみました。正直なところすぐに効果が明らかにはなりませんでした。しかしずっと使っているといろいろな効果があることが分かってきました。まず苗の段階で太郎100を入れることで、植物が本来持っている元気を引き出すことができるのです。特に、小さな苗の時期に与えると、その後の成長が全く違います。根の成長促進と強靭化で根が長く、太く丈夫になり、植物全体が安定します。稲の場合は根も長くなりますね。また病害虫への抵抗力が向上しました。 化学肥料は最初から狙った値の成分が入っています。例えば窒素が多いと植物の大きさ自体は大きくなりやすいです。一方で有機肥料である太郎100は主要三大栄養成分以外に+αで元気になる微生物が多く含まれています。これにより植物自体の大きさが大きくなるのと同時に節間が短く太く丈夫になることで、虫が近寄りにくくなり、成長のバランスが整いやすくなります。
後継者と共に歩む有機農業 阿波農産と「太郎100」の挑戦
現在73歳になりますが、15年前に国からの補助を受け、有機農業サポートセンターを設立しました。息子も農業の道に進み、今では一緒に農業をしています。国も「みどりの食料システム戦略」として、国土作物の25%以上を循環型農業に転換しようとしていますが、現状はまだ1%未満なのが現実です。だからこそ、私たちのような取り組みが重要だと感じています。阿波農産として、これからも耕畜連携を進め、自然の摂理に基づいて、立ち止まってもう一度色々な農業の可能性を探りながら有機農業の後継者育成に力を注いでいきたいと思います。
聞き手:日本製紙 バイオマスマテリアル・コミュニケーションセンター
写真:日本製紙撮影
取材日:2026年4月16日
