こだわりの天然有機肥料「太郎100」
小松島市発!生物多様性農業が拓く、豊かな土壌と未来
小松島市役所
産業振興部 農林水産課 課長 添木尚氏
徳島県東部に位置する小松島市は、温暖な気候と豊かな自然に恵まれ、古くから港町として栄えてきた。総面積約1,460haの農地のうち、約1,220haで水稲が栽培される有数の米どころだ。近年は生物多様性の切り口での高付加価値化を掲げ、持続可能な農業振興に注力している。農林水産課の添木課長に話を聞いた。
工場にみみず?!太郎100との出会い
私は農林関係の仕事に携わって通算10年ほどになります。私自身、実家が水稲農家ということもあり昔から農業が身近にありました。小松島市では平成22年に小松島市生物多様性農業推進協議会※が設立されて以来、さまざまなことを企画・運営してきました。そんな中、太郎100と出会ったのは、この協議会を通してでした。以前、工場の中に「みみずがいるらしい」と耳にしたことはありましたが正直なところ、最初はピンと来ませんでした。工場とみみずがどう繋がるのか、想像もつきませんでしたから。しかし、実際に工場見学し、太郎100の製造過程をこの目で見たのです。驚きましたね。
※平成22年3月、環境や生きものにやさしい農業を推進するため、農業者、民間企業、行政機関等で設立された協議会。
「使って良かった」の声が示す持続可能な農業の可能性
実際に太郎100を使った農家さんからは「使って良かった」「苗が丈夫に育つ」というような嬉しい声をたくさん聞きます。特に水稲栽培では順調に成果が出ており、私たちが目指す「生物多様性の切り口での高付加価値化」という方向性に、確かな手応えを感じています。生物多様性農業推進協議会では有機農業の第一線で活躍している講師を外部から招き、科学的・論理的に営農していく栽培技術BLOF理論(Bio Logical Farming)の考え方を取り入れ、定期的に栽培技術講習会を開催しています。
小松島市役所では農家の収入源の多様化と所得向上に貢献するために水田を活用した多様な作物の作付けを推進しています。また子どもたちが地域の農産物への理解を深める機会を創出するために市内の学校給食への地元農産物の提供を行っています。地域全体で持続可能な農業の未来を築いていきたいですね。
次世代へ繋ぐわたしの使命
小松島市では地域特性を最大限に活かし、「太郎100」をはじめとする天然有機肥料を使用し、地域に根差した取り組みを通じて、次の世代へと繋がる持続可能で豊かな農業の実現を目指しています。具体的には、ほ場整備による面積・規模拡大と農産物の価格差の確保、そして生物多様性の切り口での高付加価値化を推進しています。私のモットーは、「農業者の収入向上に貢献し、その信念を揺るがさない」ことです。現在の農林業の現場では、農業機械の老朽化や深刻な担い手不足など、多くの課題が山積しています。これらの課題を乗り越え、農家の皆様の経営安定と所得向上につながるように、地域農業の振興に努めてまいります。
聞き手:日本製紙 バイオマスマテリアル・コミュニケーションセンター
写真:日本製紙撮影
取材日:2026年4月16日
