日本有数の生乳生産量を誇る酪農協
酪農とちぎ農業協同組合
業務部購買企画課課長 会沢健作氏(栃木県)
2001年8月1日、旧那須高原、三和、北部、明石、那須野、下都賀の6つの酪農協同組合が合併し、「酪農とちぎ農業協同組合」が発足した。本所は宇都宮市平出工業団地に置き、2024年4月現在、組合員数484名、保有する乳牛4万頭、本州では最大規模を誇る生乳生産量を持つ組織である。業務部購買企画課の会沢課長に国産養牛飼料「元気森森®」と「にんじん森森®」について話を聞いた。

元気森森®とにんじん森森®の出会い


農業系展示会や畜産専門誌を通して「元気森森®」を知った齊藤顧問(現シルバーデーリィクラブCowアドバイザー)から教えて頂きました。もう5、6年以上前です。その後、日本製紙の担当者から説明を受け、元気森森®を給与することで乳脂肪がアップした実例があると聞きました。ちょうど夏場で乳脂肪が下がる時期でしたので、組合員に紹介しました。当初は納入形態がシート(板状)のみでハンドリングが難しく、導入が厳しかったものの、すぐにロールベールでの納入が可能となり、紹介がスムーズに進むようになりました。そして次第に夏場の乳脂肪が改善したとの声が届くようになりました。しばらくして、元気森森®に人参ジュースの搾り粕を混合した「にんじん森森®」を開発したと聞き、組合員に紹介しました。このエリアでも人参系の飼料を給与していましたが、ハンドリングが難点でした。それに比べ「にんじん森森®」は液状化せず、20kg袋で提供されるため、現場での取り扱いが容易です。近年、為替の変動もあり、輸入乾牧草の価格が高騰しています。それに加えコンテナ船の入船の遅れ等、供給に関し不安定要素があります。一方で、元気森森®とにんじん森森®は国産であり、安定した供給も魅力的な点ですよね。
農家と共に成長を目指す、現場主導型の飼料提供アプローチ

私たちは、単に飼料を販売するだけでなく、現場で農家の声に耳を傾けることに全力を尽くしています。牛の健康を観察し、最適な飼料を選定し、必要に応じて調整して、その効果が実証されれば、継続使用を推奨しています。山本牧場をはじめとする組合員が、「元気森森®」と「にんじん森森®」を購入し続け、特に夏場に乳脂肪率の向上などの効果を実感できています。また、バイパス脂肪酸等の添加剤との代替で使用できるため、肝臓に負担が掛からず秋口の牛の夏バテも少なく感じています。私たちは、日本製紙からの「元気森森®」や「にんじん森森®」に関する更なる革新的な情報と継続的なサポートに大きな期待を寄せています。これからも、農家のさらなる成功を支えて酪農を盛り上げていきたいです。
聞き手:日本製紙 バイオマスマテリアル・コミュニケーションセンター
取材日:2024年4月19日
写真:酪農とちぎ農業協同組合及び日本製紙撮影
聞き手:日本製紙 バイオマスマテリアル・コミュニケーションセンター
取材日:2024年4月19日
写真:酪農とちぎ農業協同組合および日本製紙撮影