ニュースリリースアジアのパッケージ市場へ参入 マレーシア軟包装加工事業会社を買収~「シールドプラス®」シリーズなど、軟包材の「紙化」推進の開発拠点へ~

日本製紙株式会社

日本製紙株式会社(社長:馬城 文雄、以下「当社」)は、マレーシアで軟包装事業を展開するTS Plastics Sdn. Bhd.(代表者:Oh Chew Hua、以下「TSP」)と、同社の70%の株式を取得することで合意し、本年3月25日に株式の譲り受けを完了しました。

第6次中期経営計画で引き続き事業構造転換の推進に取り組む当社は、成長分野の一つであるパッケージ事業の伸長に注力しています。今回のTSPの買収は、本年3月に発表した十條サーマル社(Jujo Thermal Oy、社長:澤村 寿弘、本社:フィンランド・エウラ市)における紙製バリア素材「シールドプラス®」シリーズの生産検討に続き、パッケージ事業のバリューチェーン拡大をグローバルに推し進めるものです。
当社は、TSPが20年以上にわたり培ってきた軟包装分野の技術ノウハウと顧客基盤をベースに、当社の技術開発力とグループ販売網を最大限に活用し、パッケージユーザーの新たなニーズに的確に応えながら、経済発展を続けるアジア市場での事業拡大を図ってまいります。

環境配慮により世界的な潮流となりつつある「リサイクル性」や「生分解性」といった観点から、パッケージ素材としての「紙」が見直され、さらなる可能性が期待されています。当社は「紙でできることは紙で。」を合言葉に「紙化ソリューション」を推進しています。今後は、TSPを当社グループの「紙化」展開の拠点と位置付け、「シールドプラス®」シリーズに続く新たな「紙」包材の開発にも積極的に取り組んでまいります。



■TSPの会社概要

(1)所在地

PT 30130-30131, Off Jalan Johan 2/1A, Estet Perindustrian Pengkalan II, 31550 Pusing, Perak, Malaysia

(2)設立 1996年12月
(3)資本金 2,036,831マレーシア・リンギット(約55百万円)
(4)持株比率 日本製紙70%、TS Capital Resources Sdn. Bhd. 30%

(5)事業概要

軟包装(フィルムパッケージ)

(6)売上

約20億円



以上