ニュースリリース静岡県富士市の米粉麺「富士山ひらら」のリニューアルに、セルロースナノファイバー"cellenpiaⓇ(セレンピアⓇ)"が採用されました
日本製紙株式会社
日本製紙株式会社(代表取締役社長:野沢徹、本社:東京都千代田区、以下「当社」)は、静岡県富士市商工会女性部が販売している富士市の米を用いた米粉麺「富士山ひらら」のリニューアル品の商品開発に協力してきました。この度、リニューアルに際し、当社のセルロースナノファイバー(以下「CNF」)"cellenpiaⓇ(セレンピアⓇ)"が採用されましたのでお知らせします。
米粉はグルテンがないため、小麦粉に比べまとまりにくい特徴があり、リニューアル前の米粉麺も調理する際に麺が切れやすいなどの難しさがありました。そこで、当社富士革新素材研究所の知見を活かし、増粘剤として"cellenpiaⓇ(セレンピアⓇ)"などを添加し、配合量や添加物の組み合わせを検討することで、リニューアルに向けた課題解決の一助となりました。
◎CNF添加効果による、リニューアルした「富士山ひらら」の新しい特徴
・保形性が向上したことで、茹でた後のひらら麺の調理がしやすくなり、麺が切れにくくなったため、これまでは冷水で締めた麺の利用が一般的だったのに対し、煮込み麺や焼うどん風、パスタなど他メニューへの応用が容易となった。
・コシを出すことができ食感が向上したことで、「もちもち」とした歯ごたえ、「つるつる」の口あたり・喉越しの向上につながった。
・乾燥防止や強度が付与されたため、冷凍した際の麺の割れやちぎれの防止につながった。
【食品添加用CNFの実例】
CNFは木の繊維をナノレベルまでほぐした植物由来の素材であり、食品に添加することで、懸濁安定性、乳化安定性、気泡安定性、保水性、保形性といったさまざまな機能を有しており、幅広い製品の品質安定化が可能です。これまでも、パンや和菓子等の各種食品に採用され、しっとり感の維持や賞味期限を延ばす効果が認められています。
【富士山ひららの特徴】
富士市の米と富士山の湧水を使用した米粉の麺で、紙のまち富士市をイメージさせる短冊のような形の食材です。紙・パルプ産業を始め、富士市にはCNFの素材開発、用途開発との関連が強い多様な産業が立地しており、CNFの実用化に向けた取り組みが推進されている関係で、当社へCNFを用いた課題解決の相談があり、今回のCNFを利用したリニューアルが実現しました。
6月10日、富士市内の販売店で販売開始のほか、静岡県アンテナショップなどで今後随時販売予定。
以上