【入門編】セレンピア®ってなに?木から生まれた最先端バイオマス素材

「軽くて強い」「環境にもやさしい」「さまざまな分野で活躍できる」そんな新しい素材が木から生まれていることをご存じでしょうか。
それが日本製紙のセルロースナノファイバー(CNF)「セレンピア®」です。食品から化粧品、乗り物の部材や工業品まで幅広く使われ始めている、この次世代素材の魅力をわかりやすくご紹介します。

木から生まれた最先端のバイオマス素材

セレンピア®は、木をつくる成分「セルロース」をナノレベルまで細かくほぐしたセルロースナノファイバー(CNF)という素材です。木材チップをパルプにし、それをさらに髪の毛の1万分の1ほどの細かさまで加工することで作られます。木は再生可能な原料のため、環境への負荷が小さいことも大きな特徴です。

驚異の特性「軽くて強くて安定している」

セレンピア®には、今までの素材にはない魅力的な特性があります。
注目すべきは軽さと強さの両立です。強度は鉄よりも強く、弾性率はアラミド繊維に近いレベルで非常に丈夫です。さらに、温度が変化しても形がほとんど変わらず、石英ガラス並みの安定性を持ちます。
また、水の中では分散した繊維が網目状の構造をつくり、水分や油分を長時間保持する性能に優れています。さらに混ぜる、振るなどの力を加えるとさらさらに、放置すると再び粘りが戻るという独特の性能(チキソ性)を有する素材です。

セレンピア®が変える未来のものづくり

このような特性を有するセレンピア®は、その多機能な性質を活かして、さまざまな分野で実用化が進んでいます。

食品向け「セレンピア®フード」

食品添加物として使用可能で、安全性が高く、保水性・保形性・気泡安定性を高める効果があります。カステラやパンをふんわり仕上げたり、ハンバーグやソーセージのジューシーさを保ったりと、おいしさを支える役割を果たします。

化粧品向け「セレンピア®ビューティ」

化粧品に使用することで、高粘度でもベタつきにくく、さらさらなのにしっとりしたテクスチャーにすることができます。ほかにも、分散安定性や乳化安定性に優れるだけでなく、花粉やPM2.5を肌に付着しにくくする効果も期待されています。

工業用途「セレンピア®インダストリー」

前述したチキソ性により、粘度の高い塗料でも「セレンピア®」を用いることでスプレー塗装が可能になります。塗装後の液垂れを防ぐこともでき、作業効率の向上につながります。
樹脂やゴムの補強材として利用すると、軽くて強い部品になります。このような部品を用いることで、乗り物を軽量化させることができ、燃費性能の向上、CO₂排出削減にもつながります。リサイクルもしやすく、環境面でのメリットが期待できます。