化学パルプ工程・再生パルプ工程でき上がったパルプを調成する

今まで紙の原料のパルプがどうやってできるのかを見てきたね。
パルプには今まで見てきた化学パルプと再生パルプ、それに木材をそのままほぐして作る機械パルプの三種類があるんだ。
そしてこの三つのパルプを、いろいろな割合で配合して、さまざまな種類の紙ができ上がるというわけなんだよ。
紙は、パルプの繊維と繊維がからみあってできているから、薄くてじょうぶなんだ。そのために、繊維を機械でたたいたりつぶしたりして、からみやすくしてあげるんだよ。
この工程を調成と言うんだ。この調成工程から製紙工程へ続いていくんだ。

機械パルプとは?

今まで見てきたパルプのほかにもう一つ、機械パルプというものがあるんだ。
作り方はいろいろあるけれど、今はチップをリファイナーという機械ですりつぶして作るのが主流。すりつぶしてからそのままスクリーンでチリを取り、漂白すればできあがり。
インクの吸収が良く、不透明性が高い紙を作るパルプなんだ。