化成品研究所 リグニンスルホン酸塩の利用

リグニンスルホン酸塩の粘結性を利用したバインダーとしての利用

リグニンスルホン酸塩は高分子物質であり、粘結性を有しています。また、リグニンスルホン酸塩には還元性糖類や糖スルホン酸塩も含まれており、これらの相乗効果によっても、優れた粘結性を発揮します。このような性質を利用し、リグニンスルホン酸製品はバインダーとして多方面で利用されております。

リグニンスルホン酸塩の分散剤としての利用

リグニンスルホン酸塩はスルホン基、カルボキシル基、およびフェノール性水酸基等の官能基を有する高分子電解質で、無機・有機の別を問わず様々な粒子に化学的ないし物理的に吸着します。また、その強い親水性と負への帯電により、各粒子を安定な分散状態にします。こうした性質を使用し、リグニンスルホン酸は染料分散剤をはじめとする各種分散剤として使用されております。

リグニンスルホン酸塩添加による染色性への影響
写真左:無添加の場合、染色にムラがある
写真右:添加により、均一に染色が可能

無添加

添加

リグニンスルホン酸塩のキレート材としての利用

リグニンスルホン酸塩や糖誘導体は、スルホン基、カルボキシル基、フェノール性およびアルコール性水酸基等を有し、多価金属イオンを捕捉して親水性又は疎水性の錯化合物を形成するキレート性を発揮します。このキレート性を利用し、リグニンスルホン酸塩製品は水処理剤・ボイラー清缶防食剤、および微量元素の欠乏改善を目的とした土壌改良剤として用いられております。

リグニンスルホン酸塩の土壌改良剤としての利用

リグニンは、土壌腐食物質の基となる物質です。当社では、こうしたリグニンの特徴を使用して、リグニンスルホン酸に水溶性苦土を結合させたリグニン系苦土肥料を販売しております。この肥料を用いた場合、リグニンスルホン酸と水溶性苦土との効果で、土壌物理性、科学性、および生物性を総合的に改善します。また、当肥料には木材由来の糖類が含まれているため、土壌微生物を速やかに活性化します。

リグニンスルホン酸塩の鉛蓄電池添加剤としての利用

当社リグニンスルホン酸塩製品の一つである「バニレックス」を鉛蓄電池の陰極板ペーストに添加すると、優れた防縮剤として効果を示します。また、低温での放電容量が増加するとともに、陰極での分極も減少します。

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