日本製紙グループについて社長メッセージ

豊かな暮らしと文化の発展に貢献



当社グループは、「木とともに未来を拓く」とのスローガンのもと、再生可能な資源である「木」から多彩な素材を生み出し、紙・板紙をはじめ、多岐にわたる事業を展開しています。

ニーズに合わせて、伸びていく紙に新しい価値を付与

一般的に、紙の機能は大きく3つの「W」で説明することができます。

まず「Write」=書くということ。これは情報媒体としての役割ですが、残念ながら、この用途の紙の需要は、少子化やデジタル化の影響により減少しており、その傾向は今後も続いていくと言わざるを得ません。

しかし、残る2つの「W」は、今後も伸びていく紙の機能として期待できます。

1つは「Wrap」=包むという機能です。段ボールに代表される、物を運ぶための包装素材としてのニーズは世界中でますます高まっています。

もうひとつは「Waste」=使用後に捨てることができる、ということです。生活必需品となっている紙製品は多種多様で、高齢化やインバウンド効果などから、今後も堅調な需要が見込まれます。

さらに最近、紙には1つの「B」、すなわち「Barrier」=バリア性という機能が付与されることで、新しい可能性が生まれつつあります。当社はその観点から、紙なのに酸素や香りをバリアする素材「シールドプラス」を開発し、本格的なマーケティング活動を開始しました。

紙化ソリューションと新素材

近年、海洋プラスチックごみ問題がクローズアップされるとともに、環境に配慮した素材が注目されてきています。当社はいち早く、「紙でできることは紙で。」を合言葉に「紙化ソリューション」を推進しています。特にパッケージ分野では、お客様のご要望に合わせて開発を行い、事業拡大を図っています。「シールドプラス」をはじめ、飲料用の紙パックや紙器、包装用紙など、今後より一層紙の可能性を追求していきます。

また、木材成分を生かしたさまざまなケミカル製品に加えて、木材繊維をナノレベルまでほぐしたセルロースナノファイバー(CNF)では、技術開発により、サイズも特徴もさまざまなCNFを提供できることが強みです。その他にも新素材を手掛けており、スピーディーな事業化を目指していきます。

企業グループ理念の実現により持続可能な社会の構築に寄与

当社グループは現在「第6次中期経営計画」に取り組んでおり、「洋紙事業の生産体制再編成と自社設備の最大活用」を進めるとともに、パッケージ、家庭紙・ヘルスケア、ケミカル、木材、エネルギーの5つのビジネスユニットを成長分野と位置付け、「成長分野の事業拡大と新規事業の早期戦力化」を目指しています。

当社の「世界の人々の豊かな暮らしと文化の発展に貢献します」との企業グループ理念において、「豊かな暮らし」とは今後も伸びていく紙と成長分野の5つのビジネスユニットの拡大であり、「文化の発展」とは、活字・印刷文化を支える洋紙事業にほかなりません。

企業グループ理念の実現へ向けて、新たな価値を創造し続け、持続可能な社会の構築に寄与する企業グループとして前進してまいります。


日本製紙株式会社
代表取締役社長
野沢 徹