お知らせセルロースナノファイバー「セレンピア®」の活用による 東北整練の再生繊維加工技術「MVA®(ミバージュ)」の性能向上を確認
日本製紙株式会社
日本製紙株式会社は、セルロースナノファイバー「セレンピア®」の活用により、東北整練株式会社の再生繊維加工技術「MVA®(ミバージュ)」の性能が向上したことを確認しました。
「MVA®」は、再生繊維などに対してセルロースナノファイバーを被覆し、繊維の性質を改良する技術です。再生繊維は、キュプラやレーヨン、リヨセルに代表される、木材や綿などの天然繊維を化学反応によって溶解し紡糸した繊維で、天然シルクに似た光沢や滑らかな風合いがあり、様々な衣料等で使用されています。ファッション業界ではサスティナブルな素材への需要が急速に高まっていることから、近年注目を集めています。しかし、再生繊維には「洗濯が難しい」「縮みやすい」「色落ちの心配がある」等の課題があり、東北整練はその改善のために2019年から「セレンピア®」を活用した「MVA®」を開発しました。再生繊維の生地の風合いを損なわないまま、繊維強度を向上させると共に、石油由来である化学繊維から再生繊維への転換を促し、環境負荷の軽減を目指しています。
今後、日本製紙は、東北整練の海外を含む繊維業界における「MVA®」の普及に協力し、早期の市場拡大、「セレンピア®」の拡販を目指します。
なお、本技術が使用された服飾サンプルが、2月16・17日に東北整練が主催する「サスティナブルテキスタイル展示会」で紹介されます。
【サスティナブルテキスタイル展示会】概要
■開催日程:2023年2月16日・17日 10:30~17:00
■開催場所:株式会社オーダーオブメリットプランニング東京事業所1F、B1F
東京都渋谷区千駄ヶ谷3‐13‐7
https://www.ompgp.co.jp/about_us/
■入場: 無料
東北整練ウェブサイトのお問い合わせより案内状を入手の上、ご持参ください
https://www.tohoku-seiren.co.jp/otoiawase/otoiawase.html
《東北整練株式会社》
1961年に創業、生地の染色整理加工を主な事業としている。
<挑戦し続ける、技術集団 TRY THROW TOHOKU>を合言葉に、新しい価値創造に挑戦し続けており、1980年に独自技術によるポリエステル濃染化加工のルート化工業生産を世界で初めて達成した。2019年にはセルロース系繊維の強度を上げる技術<MVAⓇ加工>(特許2020-10451)を確立するなど「植物由来繊維の高度化」「環境負荷の低減」「エネルギー使用量の削減」により環境と調和する事業展開に取り組んでいる。
(関連リンク)東北整練ウェブサイト
https://www.tohoku-seiren.co.jp/about-company/about-company.html