お知らせ「天然由来の成分を用いた脱プラスチック農業用マルチ」の あいち農業イノベーションプロジェクトへの採用について~散布するだけで簡単に敷設でき、作業軽減と環境負荷低減に貢献~

日本製紙株式会社

日本製紙が技術提案した「天然由来の成分を用いた脱プラスチック農業用マルチ」が、2026年度あいち農業イノベーションプロジェクトに採用されましたので、お知らせいたします。


これまで、木質由来のセルロース繊維であるミクロフィブリル化セルロース(以下「MFC」)は、噴霧器で散布できる状態に調整することで、雑草の抑制に効果があることが当社の試験により確認できています。この技術を応用することで、雑草の抑制に用いる農業用マルチと同様の効果が期待できると考え、本技術提案にいたりました。


本技術の大きな特徴は、MFCは散布するだけで膜ができ、農業用マルチのように敷設できる点であり、1人で簡単に作業できます。従来の農業用マルチは、シート状のものを敷設するため、作業が難しく負荷が大きく掛かっていました。また、MFCは木質由来であるため、土壌中で生分解し、使用後の回収・廃棄が不要なため、作業者はもとより環境にも「優しい特徴」があります。これまで様々な用途で使用されているMFCを活用し、トータルで従来の農業用マルチと同等程度のコストを目指します。


今回プロジェクトに選定されたことで、今後は愛知県農業総合試験場の協力を得ながら、共同で研究開発を進めていき、農作業の効率化に貢献するとともに、農家の高齢化やプラスチックごみ問題の解決につなげていきます。



参考:あいち農業イノベーションプロジェクトとは

愛知県では農業総合試験場や大学が有する技術、フィールド、ノウハウとスタートアップ等の新しいアイデアや技術を活用した共同研究体制の強化を図り、新しい農業イノベーションを創出するために「あいち農業イノベーションプロジェクト」を実施しています。


参考:愛知県ウェブサイト

あいち農業イノベーションプロジェクト技術提案の選定について

URL:https://www.pref.aichi.jp/press-release/project2026final.html





以 上