基盤技術研究所(技術紹介) パルプ粉砕品

当研究所では、再生可能な資源である「木」の新たな可能性を創り出すため、パルプの用途拡大を検討しています。そのため、パルプを微粉化し、用途探索を進めています。


パルプ粉砕品(一次粉砕品:綿状パルプ粉砕品、二次粉砕品:未漂白パルプ粉砕品)


 未漂白パルプを機械粉砕し、綿状(粒子径100μm程度)、パウダー状(同30-60μm)にまでパルプを細かくした製品です。


既存パルプ粉砕品(KCフロック)との違い


KCフロックと異なり未漂白なのでリグニン成分を若干含み、色が薄い茶色です。ヘミセルロースを含むため、化学反応性に富み、吸湿性に優れます。ヘミセルロースは、木材中で結晶性のセルロースと疎水性のリグニンを接着・架橋することで細胞壁を補強する役割を担っている非晶質多糖です。


写真:綿状パルプ粉砕品

写真:未漂白パルプ粉砕品




想定される用途


プラスチック・ゴム用フィラー(バイオマス度の向上)、保水材、建築・土木用化学品、バインダー、ピグメント、ろ過助剤、充填剤、スペーサー、塗料、ポリウレタン合成皮革、溶接棒のコーティング剤、動物飼料、断熱材などを想定しています。 




サンプル提供


綿状パルプ、未漂白パルプ粉砕品共にサンプルを提供しています。下記お問い合わせフォームより、連絡をお願いします。

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