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取締役会の実効性評価

取締役会の実効性評価

2025年度における取締役会の実効性評価

【取締役会全体の実効性に係る分析・評価の結果の概要について】

当社では、取締役会の機能向上を目的として、取締役会の実効性につき、自己評価・分析を実施しております。
自己評価・分析につきましては、外部機関の助言を得ながら以下の方法で行いました。2025年12月に取締役会の構成員であるすべての取締役・監査役を対象にアンケートを実施しました。回答方法は外部機関に直接回答することで匿名性を確保しました。
外部機関からの集計結果の報告を踏まえたうえで、2026年5月の定時取締役会において、分析・議論・評価を行いました。その結果の概要は以下のとおりです。

1. 2024年度に設定した課題に基づく2025年度の取り組み実績

課題 実績
2025年度は 、 中期経営計画2025の最終年度であり、次期中期経営計画策定の年である。 取締役会としては 、取締役・監査役全員が出席するグループ経営戦略会議も議論の場として活用して、中期経営計画2025の達成に向けた取組みを監督するとともに、次期中期経営計画の策定について、充実した議論を行う。
以下のとおり、 充実した議論のための基盤整備をさらに進めた。
なお、議論の充実ぶりについては、下記「2.2025年度の評価結果」に記載した「主なご意見」のとおり、深度ある議論を行うことができたものと評価している。

(1)議論を充実させるための環境整備
・取締役および監査役等に対しタブレット端末を支給した。 取締役会 、 グループ経営戦略会議 、月次経営執行会議等の資料アーカイブをインターネット上で閲覧可能にした。またグループ経営戦略会議等の欠席者に対し録画データをオンデマンド配信した。
・外部機関が提供する役員トレーニングプログラム(WEB版)を導入し、 各取締役および監査役が、各自のニーズに応じて幅広い講義テーマから選択して受講できるようにした。
・取締役会議事録への議事内容の反映を継続し、情報提供の一助とした。

(2)支援体制
・グループ経営戦略会議や月次経営執行会議を、 社外役員を交えて開催する体制を維持した。

(3)議題設定
・四半期業務課題報告を継続した。月次業務報告とは別に、技術部門、研究開発部門、原材料部門 および 物流・営業企画部門 について部門別に 、 加えてバイオマスマテリアル事業推進、 SX推進 、パッケージ事業推進について分野別に、それぞれ担当役員から報告を行った。
・月次業務報告において、中期経営計画目標に対する進捗率の明示を継続した。四半期ごとに企画本部長が中期経営計画進捗状況のとりまとめ報告を行い、重要課題と今後の戦略についてより深く議論した。
・資本効率管理体制の導入に向け 、各部門が KPIを設定し、進捗管理等を通じて改善を目指す取り組みを開始した。進捗状況を四半期ごとに取締役会に報告した。

2. 2025年度の評価結果

取締役会の構成、運営、議論、支援体制、トレーニングおよび人事・報酬諮問委員会の運営に加え、社外取締役のパフォーマンス、社内取締役のパフォーマンス、自分自身の取り組みについてのアンケートを実施し、外部機関から提供された他社におけるアンケート結果とも比較しながら分析した結果、全般的に肯定的な評価が得られており、取締役会全体の実効性が確保されているとの認識が確認できました。
取締役会において共有した意見のなかには、次のようなものがありました。

項目 主な意見
取締役会の議論
・経営戦略・経営計画については、適切な議論のもと、評価、振り返り、原因追及の指示など具体的な指摘が出ており、維持・改善に向けての仕組みが機能している 。
・中長期や資本効率向上の観点が増え、議論の質的向上と深化が図られている。
・事業環境の情報提供と議論の回数、タイミング等は十分尽くされてきた。
社外取締役のパフォーマンス
・社外取締役がそれぞれ独自性のある多様な経験、知見を有していることから、 多様な視点から有用な質問、助言がなされている 。
・社外取締役は、多岐にわたり、深い知見を有しており、発言・指摘が取締役会の 実効性向上に大きく寄与している 。
社内取締役のパフォーマンス
・社外取締役からの問いかけに関して、議長が社内取締役に意見を求める場面が増えた。 社内取締役が積極的に議論に参加することを助ける、とても良い取り組みである。
支援体制
・取締役への情報提供体制は、 他社と比較してかなりよく整えられている 。
・重点的に検討しなくてはならない議題に関して必要に応じて何度か繰り返して取り上げて説明の機会を作られた。これは議題の理解に大変に役に立った。
・社外取締役への情報提供充実化はトレンドとなっているが、これほどオープンな取り組みをしている企業はまずないのではないか。
・出席できなかった際にもオンデマンドにて視聴できるようになったことで大変助かった

3. 2026年度の課題

当社グループは、中期経営計画 2025(2021年度~2025年度)の期間を通じて、グラフィック用紙事業から生活関連事業への事業構造転換が進んだ。 2022年度には原燃料価格の高騰に見舞われるなど、非常に厳しい経営環境に直面したが、収益改善対策を実行し、結果的に企業体質の強化につなげることができた。
取締役会としては、四半期業務課題報告の開始などの取締役会報告の拡充、社外取締役と代表取締役との意見交換機会の拡充、月次業務報告資料における
中期経営計画目標に対する進捗率の記載徹底、四半期ごとの企画本部長による中期経営計画推進状況のとりまとめ報告の開始など、監督機能を強化するための施策を順次導入し、継続的に実施している。
また、取締役・監査役の全員が、取締役会のみならず、月次決算情報を共有化するための月次経営執行会議および事業分野ごとの経営戦略などグループに
関する重要事項について審議するためのグループ経営戦略会議に出席しており、 取締役・監査役への情報提供体制を整備することで、深度ある議論を行う
ことができる基盤を確立している。
2026 年度は、新たな長期ビジョンおよび中期経営計画の初年度である。中期経営計画の目標達成に向けたモニタリング機能を果たしつつ 、 企業価値向上のための中長期の戦略に関する議論を充実させる。

4. 過年度の取り組みとその成果

取組年度 課題 取り組み実績
2016
取締役会資料の事前配布
開催日の1週間前にできる限り資料を配布することで、議論しやすくした。
2016
取締役会への付議内容見直し
コーポレートガバナンス・コードに対応した取締役会規則(2016年4月改正)に基づく運用を開始した。
2017
取締役会報告事項の充実化
中期経営計画の進捗について取締役会で議論する機会を定期的に確保することとした。
2017
役員トレーニングの機会確保
役員研修を毎年実施している。
2018
取締役会報告の改善
業績報告について、資料の見せ方や報告の方法を工夫した。
2019
社外役員への支援強化
事前説明の充実、取締役会議事録への議論内容の反映、情報提供の充実を強化した。
2020
取締役会報告事項の拡充
取締役会における中長期的な観点からの議論を拡充した。
2021
報告事項の充実化、審議時間の確保、資料の分かりやすさ向上
四半期業務課題報告を開始した。
2022
重要案件のフォローアップ、議論の拡充、社外取締役と代表取締役との意見交換機会の拡充
重要案件の進捗について取締役会報告等を実施し、フォローアップを強化した。人事・報酬諮問委員会において社外取締役と社長が意見交換する機会を確保した。
2023
中期経営計画2025の達成に向け、進捗、課題、今後の戦略について議論をさらに深めていく
月次業務報告資料において、中期経営計画目標に対する進捗率の記載を徹底した。四半期ごとに企画本部長が中期経営計画進捗状況のとりまとめ報告を行い、重要課題と今後の戦略についてより深く議論した。
2024
当社グループのビジネスモデルである「3つの循環」を強化して 2030 ビジョンを実現するために、現状を評価して進捗状況を把握し、取り組みのテーマごとに、それぞれの長期的方向性を議論する。
事業ごと、重点課題ごとの目標達成シナリオ、 KPI、ハードルレートについて 、執行側で整理したうえで、 取締役会として、 事業別の長期的方向性および取組事項等について議論した。