日本製紙がつくる未来製紙会社がつくる電気

日本製紙グループは、紙の生産で培った自家発電の操業ノウハウを生かして、
発電事業を展開しています。

当社グループの発電能力は、電力会社以外では国内最大級の約200万キロワット。
また、全エネルギー量に占める、木質バイオマス燃料や廃棄物などの非化石燃料の比率が4割を超えることも大きな特長です。

当社グループは、社会への電力安定供給に貢献していきます。

再生可能エネルギーを活用した発電事業

木質バイオマス発電

八代工場(熊本県熊本市)の敷地の一部に、バイオマス発電設備を新設しました。燃料は間伐材などの未利用材を100%使用(年間使用量:約7万t)、製紙原料用木材チップの集荷網を活用して集めています。

石巻工場(宮城県石巻市)に隣接する雲雀野地区に、バイオマス混焼発電設備を新設しました。木質バイオマス燃料は最大30%まで混焼可能、宮城県内を中心とした東北地方の未利用材や、北米・アジア地域の木質ペレットを集荷して使用します。

太陽光発電

徳島県小松島市の当社社有地の一部を活用し、三菱商事パワー株式会社と共同で、四国有数規模のメガソーラープロジェクトを
展開しています。

風力発電

秋田工場(秋田県秋田市)の隣接地に、株式会社ウェンティ・ジャパンと共同で、3基の風力発電設備を設置しました。

新規バイオマス固形燃料の開発



木質バイオマス資源を活かし、トレファクション技術(半炭化)を用いて、CO2発生量の低減に有効な新規固形バイオマス固形燃料を開発しました。
現在、タイでのトレファクション設備の実証テストと、釧路工場での燃焼テストを進めています。

  • トレファクション技術
    比較的低温で木質バイオマスを炭化する技術で、熱量を約9割残したまま、粉砕性と耐水性を向上させることができます。既存の石炭火力発電向けの石炭代替燃料として使用できるため、温室効果ガスの排出削減にも貢献できます。