ニュースリリース国内初の「未利用材100%によるバイオマス発電事業」を八代工場(熊本県八代市)で実施~総合バイオマス企業として、九州地区の豊富な国内材資源を最大限活用~

日本製紙株式会社

日本製紙株式会社(社長:芳賀 義雄)は、全国で初めてとなる「未利用材100%によるバイオマス発電事業」を実施することを決定しました。八代工場(熊本県八代市)に木質バイオマス発電設備を新設し、2015年の春から新しいエネルギー事業を開始します。

今回八代工場に新設する木質バイオマス発電設備では、燃料に九州地区の間伐材等の未利用材を100%使用します。当社グループの株式会社南栄(社長:濱多 達朗、本社:熊本県八代市)、および日本製紙木材株式会社(社長:岩渕 正廣、本社:東京都千代田区)の集荷網を活用し、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)」を利用したバイオマス発電を優位に行うことができます。

また、今回の発電事業は、我が国の森林・林業を早急に再生していくための指針となる「森林・林業再生プラン」で示された、木材自給率50%達成のための国産材利用拡大に大きく貢献することができます。

日本製紙は、今後も持続的に成長していくために、製紙事業以外の事業育成を進めることにより、総合バイオマス企業として事業構造の転換に取り組んでいます。今回の「未利用材100%によるバイオマス発電事業」では、長年培ってきた発電設備の運営技術や社有林経営を始めとする山林事業のノウハウ、安定した品質のチップを生産する技術など、当社の強みを発揮していきます。

八代工場に新設するバイオマス発電設備の概要

(1)所在地: 熊本県八代市
(2)燃料: 間伐等由来の木質バイオマス(FIT32円対応)チップ100%
(3)発電出力: 5千キロワット(発電量 送電端)
(4)発電開始時期: 2015年3月(予定)
(5)売電先: 九州電力株式会社

以上