ニュースリリース京都・真如堂の由緒ある「たてかわ桜」の後継木の育成に協力~「容器内挿し木技術」を活用して育苗した苗木を返還~

日本製紙株式会社

日本製紙株式会社(社長:芳賀 義雄)は、当社独自の「容器内挿し木技術」(注)を活用して由緒ある「たてかわ桜」の苗木の育成に協力してきましたが、この度、育苗が完了したことから鈴聲山 真正極楽寺(れいしょうざん しんしょうごくらくじ 通称 真如堂、京都府京都市)に苗木を返還しました。

真如堂の敷地内にあるたてかわ桜は、徳川家光の乳母・春日局が父 斎藤内蔵介利三の菩提を弔うために植えたとされる桜で、樹齢300年以上、直径1メートルもある巨樹でしたが、1959年の伊勢湾台風で倒木しました。ところがその数年後、折れた幹から芽が吹き出し、花を咲かせるまでに回復しました。ただ、ここ数年、樹勢が衰えたこともあり、後継木の育成が検討されています。
今回、真如堂からの依頼を受け、当社は独自に開発した「容器内挿し木技術」を活用し、貴重な遺伝資源を後世に伝えるため、後継木の育成に取り組んできました。
今回返還した苗木は、改めて真如堂の敷地内に植栽される予定です。

当社は、挿し木増殖が難しいとされてきた植物種についても「容器内挿し木技術」で増やすことに成功しており、これからも、この技術を広く活用して、アグリ事業に取り組んでまいります。

  • 容器内挿し木技術
  • 光合成が旺盛になる環境を特殊な培養室と培養容器でつくり出し、温度や湿度も最適な状態を保つことで、植物の光合成能力を最大限に引き出し、発根を促す技術
真如堂の桜と苗木

以上