ニュースリリース「ノンアルミフジパック」システムを販売開始アルミ箔を使用しない 常温で長期保存可能な、「環境配慮型」の液体用紙容器

日本製紙株式会社

日本製紙(社長:芳賀 義雄)は、アルミ箔を使用せず、常温で、飲料の長期保存を可能にする無菌充填包装システムとして、『ノンアルミフジパック』システムの販売を開始します。『ノンアルミフジパック』は、牛乳などの屋根型紙パック(当社製品名:NP−PAK)と同じルートで回収できるようになるため、再生可能なバイオマス素材として紙の特性を生かすことができる、環境配慮型の液体用紙容器です。このたび、株式会社伊藤園(社長:本庄 大介、本社:東京都渋谷区)が3月3日より順次リニューアル発売する「充実野菜」シリーズの4商品で、「ECO容器」として採用されました。

当社は、常温で長期保存可能なレンガ型の液体用紙容器、「フジパック」システムを展開しています。これは、飲料を直接包装する液体用紙容器の実績を持つ当社と、高度な液体充填技術を有する四国化工機株式会社(社長:植田 滋、本社:徳島県板野郡)が共同で開発した無菌充填包装システムで、長期保存の観点からバリア性に優れたアルミ箔を積層した紙を包装資材として使用しています。(別紙/図1) しかし、リサイクルという観点では、屋根型紙パックと同じ一般的なルートで回収可能とし、さらにリサイクル率の向上を図ることが求められておりました。

そこで当社は、環境配慮型の紙容器を提供してほしいとのお客様のご要望にお応えし、アルミ箔の代替素材を検討してきましたが、このたびアルミ箔と同等レベルのバリア性を持ち、リサイクル適性を有する凸版印刷株式会社(社長:金子眞吾、本社:東京都千代田区)の透明ハイバリアフィルム「GLフィルム」を採用し、新たに、常温で長期保存可能な『ノンアルミフジパック』システムとして展開できるようになりました。新システムでは、紙容器は屋根型紙パックと同様に回収でき、「紙パック」マーク(別紙/図2)を表記できます。また、リサイクルが進むことにより、CO2排出量の低減にもつながります。
今後、当社は、お客様のご希望に応じて、環境配慮型の液体紙容器システムの販売を積極的に進めていきます。

『ノンアルミフジパック』システムの概要

  1. (1)紙容器: 80ml~300mlまで8種類の容量・形状に対応
  2. (2)充填機: UP-FUJI-MA60N(6,000パック/時間、超音波横シール方式)

以上