ニュースリリース石巻工場の石炭ボイラー燃焼灰を有効利用 東北復興に貢献するコンクリート用混和材高品質フライアッシュの実証事業を始動~7月に「日本製紙ゼロテクノ東北有限責任事業組合」を設立~

日本製紙株式会社

日本製紙株式会社(社長:芳賀 義雄、以下「当社」)は、コンクリート用混和材:高品質フライアッシュ「CfFA®」(Carbon-free Fly Ash、以下「CfFA®」)(注1)の生産・販売のための実証事業の開始に向けて、本年7月1日、株式会社ゼロテクノ(社長:岡田 秀敏、本社:大分県大分市、以下「ゼロテクノ」)とともに、「日本製紙ゼロテクノ東北有限責任事業組合」(以下「日本製紙ゼロテクノ東北」)を、当社石巻工場(宮城県石巻市)内に設立します。当社は実証事業を通じて、東北地方の震災復興に貢献する建設資材としてCfFA®の普及を目指します。

当社は、これまで石炭ボイラーで発生する石炭灰の有効利用に努めてきましたが、本年1月、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の実施する復興促進プログラム(マッチング促進)(正式事業名:研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム ハイリスク挑戦タイプ(復興促進型)、以下「JSTプログラム」)に、ゼロテクノ、東北大学、大分大学と共同で、石巻工場で発生する石炭灰を原料とする「復興の基幹建設材料となるコンクリートの長期耐久性を可能にする改質フライアッシュ(注2)の技術開発」を申請し、採択されました。
日本製紙ゼロテクノ東北の設立は、JSTプログラムでの技術開発に伴い、東北地方の震災復興に貢献する建設資材として、CfFA®の市場への供給可能性を早期に追求する第1ステップとなります。具体的には、実証生産設備の設置に先立ち、CfFA®のプレマーケティング活動を進めるとともに東北大学の久田真教授、大分大学の佐藤嘉昭教授にもご参画いただき、今後、広く社会基盤整備への貢献につながる活動として発展を図っていきます。

当社グループは、「総合バイオマス企業」としての発展を目指し、木質バイオマスの高度利用を進めています。主力工場である石巻工場においては、東北の森林資源が集積する立地を生かし、木質バイオマスの幅広い利用を進めていますが、今後は紙パルプ事業にとどまらず、エネルギーやリサイクルなど多様な分野での事業展開を検討することにより、地域の新たな未来の実現に向けて貢献してまいります。

日本製紙ゼロテクノ東北有限責任事業組合の概要

(1)名称 日本製紙ゼロテクノ東北有限責任事業組合
(2)所在地 宮城県石巻市南光町二丁目2番1号(日本製紙石巻工場内)
(3)設立日 2014年7月上旬(予定)
(4)出資者 日本製紙株式会社、株式会社ゼロテクノ、久田 真、佐藤 嘉昭
(5)出資金額 計30百万円
(6)営業拠点 宮城県仙台市青葉区五橋一丁目1番10号第二河北ビル(東北営業支社内)
(7)主な事業 CfFA®サンプル提供、CfFA®普及に向けた共同研究会の実施、など

以上