ニュースリリース震災復興道路工事で初めて高品質フライアッシュ「CfFA®」を使用したコンクリートを適用~石巻工場の石炭ボイラー燃焼灰を、東北復興の建設資材として利用~

日本製紙株式会社

日本製紙株式会社(代表取締役社長:馬城 文雄、本社:東京都千代田区)は、「日本製紙ゼロテクノ東北有限責任事業組合(以下、「日本製紙ゼロテクノ東北LLP」)」を通じて、株式会社熊谷組(代表取締役社長 樋口 靖 本社:東京都新宿区)が実施する国土交通省東北地方整備局発注の国道45号 釜石山田道路工事のトンネル覆工工事で使われるコンクリート用混和材として、高品質フライアッシュ「CfFA®」(Carbon-free Fly Ash、以下「CfFA®」)を提供しました。震災復興の関連工事で「CfFA®」が適用されたのは、今回が初めてとなります。

当社の基幹工場である石巻工場(宮城県石巻市)は、東日本大震災で甚大な被害を受けましたが、一昨年8月に完全復興を果たしました。現在は、東北の森林資源が集積する立地を生かし、木質バイオマスの幅広い利用とともに、エネルギーやリサイクルなどの多様な事業の展開を検討しています。

自家発電用の石炭ボイラーの燃焼灰の有効利用はそのひとつで、本年7月1日、当社と株式会社ゼロテクノ(代表取締役社長:岡田 秀敏、本社:大分県大分市、以下「ゼロテクノ」)が中心となって「日本製紙ゼロテクノ東北LLP」を設立し、石巻工場の石炭ボイラー燃焼灰から高品質フライアッシュ「CfFA®」を製造・供給する新事業を開始しました。工場敷地内には製造設備の建設を進めており、2016年1月からの本格稼働に先駆けて、「日本製紙ゼロテクノ東北LLP」を通じ、「CfFA®」のサンプル供給を行っています。今回の適用はその一例となります。

フライアッシュを混入したコンクリートは、一般的に40年とされているコンクリートの寿命が60~100年になると言われ、長期間にわたり耐久性を発現します。「CfFA®」は、コンクリート用混和材として品質が安定し使用しやすいため、高品質のコンクリートの製造を可能にする点で、今後の利用拡大が期待されます。当社は、石巻工場で発生する石炭ボイラー燃焼灰をリサイクル資源として利用し、地産地消で、東北地方の震災復興に貢献する建設資材として、優れたコンクリート用混和材である「CfFA®」の普及を積極的に進めてまいります。

株式会社 熊谷組ニュースリリース(2014年11月7日付)
「高品質フライアッシュを使用したコンクリートを震災復興道路工事のトンネル覆工コンクリートに初適用」

以上