ニュースリリース今回の知的財産高等裁判所の判決と「クリネックス アクアヴェール」の技術開発について

日本製紙クレシア株式会社

平成28年9月28日知的財産高等裁判所(以下、知財高裁)にて、大王製紙が提訴しておりました当社の「クリネックス アクアヴェール」に対する特許侵害訴訟で当社勝訴の判決が言い渡されました。その判決内容の概要と「クリネックス アクアヴェール」の技術開発経緯について、あらためてお知らせいたします。

1.判決内容の概要
(1)「クリネックス アクアヴェール」の製造装置及び製造方法は、当社独自の技術開発によるもので、大王製紙特許の技術範囲とは異なるものである。
(2)「クリネックス アクアヴェール」は、当社独自の仕様と特徴を有し、大王製紙特許の技術範囲とは異なるものである。
以上のとおり、当社の主張、立証が知財高裁により全面的に認められました。

なお、大王製紙は最高裁に上告しなかったことが確認されたため、上記判決が確定しました。

2.「クリネックス アクアヴェール」の技術開発の推移
当社は下記のとおり、大王製紙の「エリエール+Water」の発売以前に、「クリネックス シルクフィール」を開発し、保湿感と滑らかさをプラスした新保湿成分配合ティシューとして平成19年(2007年)4月に発売いたしました。
その後も、品質改良およびブランド変更を経て、現在の「クリネックス アクアヴェール」に引き継がれています。

平成19年(2007年)4月   「クリネックス シルクフィール」発売
平成22年(2010年)10月  「エリエール+Water」発売
平成22年(2010年)12月  「スコッティ アクアデュー」発売
平成23年(2011年)10月  「クリネックス アクアヴェール」発売、現在に至る。

以上のことより、「クリネックス アクアヴェール」の元となる技術開発は当社が先行したものであり、その後の技術開発の蓄積により「クリネックス アクアヴェール」が発売されたものです。

当社は、これまで家庭紙業界のパイオニアとして常に新しい技術開発により革新的で差別化された優れた品質の製品を消費者の皆様にご提供し、そして健全な家庭紙業界の発展に尽力してまいります。
最後に、「クリネックス アクアヴェール」を今後益々ご愛顧いただきますようお願い申し上げます。



以上