ニュースリリース西表島の国有林で、森林保全を目的とする協定を締結~イリオモテヤマネコと共存する森づくりを目指す~

日本製紙株式会社

日本製紙株式会社(社長:馬城 文雄、以下「当社」)は、8月8日、林野庁九州森林管理局沖縄森林管理署(署長:清水 俊二)と、沖縄県西表島の国有林約9haで外来植物の駆除などの森林保全活動を行う協定を締結しました。この協定は、国有林をフィールドとする多様な森林整備や保全活動等を通じて国民参加の森林づくりを推進するために、林野庁によって制定された「協定締結による国民参加の森林づくり」制度に基づくものです。
併せて本日、当社は、西表島で森林保全活動を行うパートナーとして、1996年より西表島の自然や伝統文化の保全・継承活動を行っている特定非営利法人西表島エコツーリズム協会(会長:平良 彰健)と、協働活動に関する協定を締結しました。

当社は、かつて西表島の国有地で森林経営を行っていました。西表島には日本最大のマングローブ林や亜熱帯性の広葉樹などで構成される多様性に満ちた森林が広がり、国の特別天然記念物のイリオモテヤマネコをはじめとする貴重な野生動植物が生育・生息していますが、一方で、多数の外来植物が広域に侵入していることが確認されており、地域の生態系、生物多様性への影響が危惧されています。そこで当社は、長年にわたる国内各地での社有林経営や、公益財団法人 日本野鳥の会と北海道地区の社有林で行っているシマフクロウ(絶滅危惧ⅠA類)の保護活動などで培った経験を活かし、西表島エコツーリズム協会と協働して森林保全活動を推進していくことにしたものです。

当社は、「木とともに未来を拓く総合バイオマス企業」として、健全な森林経営を実践するとともに、再生可能な資源である木を使ってさまざまな製品・サービスを提供しており、今後も循環型社会の実現に貢献してまいります。



以上