ニュースリリース富士工場に、機能性材料「ミネルパ®」の実証生産設備が完成~大規模サンプルワークによる用途開発を本格化~

日本製紙株式会社

日本製紙株式会社(社長:馬城 文雄、以下「当社」)は、富士工場(静岡県富士市)に、当社独自のパルプ改質技術により、微粒子化した無機物(無機粒子)と木材パルプ(セルロース繊維)を複合化する新しい機能性材料、「ミネルパ®(英文名 MinerPa®)」の実証生産設備の建設工事を進めてきましたが、このたび計画通り完成し、本日、関係者による竣工式を挙行しました。

今回完成したミネルパ実証生産設備



「ミネルパ®」は、当社の独自技術を用い、セルロース繊維の表面に無機粒子を高密度に定着させることにより、表面が無機粒子で覆われた木材パルプ(セルロース繊維)です。再生可能な資源である「木」から得られる木材パルプ(セルロース繊維)ならではの成型性など、その特長を生かすとともに、無機粒子由来の機能性を発揮することができます。

今回完成した「ミネルパ®」実証生産設備の生産能力は年間450トン以上の能力を有しており、稼働後は、さまざまな用途をご検討いただくための本格的なサンプル提供が可能になります。当社は、すでに顧客ニーズに基づき、消臭・抗菌機能に加え、「抗ウイルス」などの機能を発揮する「ミネルパ®」を開発しており、今後はさらに、幅広いサンプル提供を通じて、将来展望が期待できる事業分野の探索と、スピーディーな用途開発を積極的に進めてまいります。

当社は、「木とともに未来を拓く」をスローガンに掲げ、紙づくりで培った技術力をベースに、これからも、人々の豊かな暮らしと文化の発展に貢献してまいります。



以上