ニュースリリース江津工場で高機能性セルロース(CMC)製造設備を新設~食品用途やリチウムイオン電池向けを強化~

日本製紙株式会社

日本製紙株式会社(社長:馬城 文雄、本社:東京都千代田区)は、江津工場(島根県江津市)において、機能性セルロース製品・カルボキシメチルセルロース(CMC、商品名「サンローズ®」)の設備を新設します。投資金額は約47億円、2020年11月に完成する予定です。これによりCMCの生産体制を再構築し、独自技術で開発した食品用途やリチウムイオン電池向け特殊銘柄など、高付加価値・高品質分野へのシフトを進めてまいります。

CMCは、木質セルロースを原料として得られるアニオン系水溶性高分子で、原料が木質由来であるため、緩やかな生分解性を有し、環境にもやさしい素材として知られています。具体的には、優れた増粘性・吸水性・保水性を発現することから、食品・衛生用途、工業用途で広く使われており、最近ではリチウムイオン電池用途も伸長するなど、今後の成長が期待されています。

江津工場は、長年、ケミカル事業の基幹工場として、木材成分を原料として活用し、溶解パルプや機能性ケミカル製品を製造しています。2017年9月にはCMCの新たなラインアップとしてセルロースナノファイバー(CM化CNF、商品名「セレンピア®」)の量産設備を稼働しました。今回の生産能力増強により、「木とともに未来を拓く総合バイオマス企業」として、事業基盤を強化し、さらなる拡大を目指してまいります。



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