ニュースリリース"紙"なのに酸素・香りをバリアする 
紙製バリア素材「シールドプラス®」シリーズを欧州で展開
~十條サーマル社の塗工技術を活用、“紙”素材へのニーズにこたえる~

日本製紙株式会社

日本製紙株式会社(社長:馬城 文雄)は、紙にバリア性を付与した「シールドプラス®」を開発し、2017年11月より国内での販売をスタートしましたが、このたび、当社グループの十條サーマル社(Jujo Thermal Oy、社長:澤村 寿弘、本社:フィンランド・エウラ市)において、「シールドプラス®」シリーズの生産検討を開始しました。
世界的な"紙"素材への関心の高まりを背景に、「シールドプラス®」シリーズは、当社がご提案する「紙化ソリューション」のひとつとして、国内外で注目されている素材です。今後、サンプル提供をはじめ、環境意識の高い欧州市場に「シールドプラス®」シリーズの浸透を図ってまいります。

近年、使い捨てプラスチック製品の流出等による海洋プラスチックごみ問題がクローズアップされ、パッケージについても、世界各国で「再利用可能」「生分解性を有する」など、素材そのものが環境に配慮していることが強く求められるようになってきています。
当社は、「紙でできることは紙で。」を合言葉に、社会の課題解決につながる「紙化ソリューション」を推進しています。その代表的な素材である「シールドプラス®」は、再生可能な資源である「木」を原料とする「紙」に、製紙用水系塗工技術を活用したバリア塗工層を付与することで誕生しました。リサイクル性を持つことから、新しいバリア性素材として、特に軟包装分野での利用が期待されています。

十條サーマル社は、フィンランド南西部のカウツアで感熱紙の生産・販売を行っており、欧州市場に直結する、当社グループの重要な拠点となっています。「シールドプラス®」は、国内での発売以来、海外からも多数のお問い合わせをいただいていることから、感熱紙事業で培った十條サーマル社の塗工技術を生かし、早期に生産体制を確立してまいります。同時に、欧州市場で幅広い顧客の獲得を目指してマーケティングを進めてまいります。


■十條サーマル社の概要  https://www.jujothermal.com/

(1)会社名 Jujo Thermal Oy
(2)代表者

澤村 寿弘(さわむら としひろ)

(3)所在地 フィンランド・エウラ市(カウツア地区)

(4)資本金

55,910千ユーロ(当社100%)

(5)事業内容

感熱紙等の生産・販売



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