ニュースリリース凸版印刷の飲料向け紙製バリアカップ「CNFエコフラットカップ™」に当社セルロースナノファイバーが採用
日本製紙株式会社
日本製紙グループの日本製紙株式会社(社長:野沢 徹 以下、「日本製紙」)と日本製紙クレシア株式会社(社長:山崎 和文 以下、「日本製紙クレシア」)が開発したセルロースナノファイバー(以下、「CNF」)をコーティングした原紙が、凸版印刷株式会社(社長:麿 秀晴 以下、「凸版印刷」)の飲料向け紙製バリアカップ「CNFエコフラットカップ™」に採用されました。
凸版印刷は、海洋プラスチックごみの海洋汚染や食品ロスが国際的な問題となっている中、再生プラスチックを用いた包装材や単一素材でリサイクル可能な包装材、紙化によりプラスチック使用量を削減した包装材などの「トッパンサステナブルパッケージ」の開発を推進しており、今回開発された「CNFエコフラットカップ™」は、その一例となります。
当社グループが開発した原紙は、日本製紙のCNF「セレンピア®」をコーティングすることで高い酸素バリア性を付与しており、日本製紙クレシアの「遮光技術」により光影響による内容物劣化を防止することができます。また、凸版印刷の高度な「成型技術」を活かし特殊加工を施した完全密閉構造により、紙でありながら商品の長期保存化を実現しました。さらに、従来の飲料向けプラスチックカップと比較して、プラスチック使用量を約 50%削減できます。
なお、「CNFエコフラットカップ™」は凸版印刷より2020年4月からサンプル出荷される予定です。
「CNFエコフラットカップ™」のサンプル
当社グループは、「紙でできることは紙で。」を合言葉に、再生可能な資源である「木」を原料とし、リサイクル可能な「紙」に新たな機能を付与した多彩な製品をご提供しています。今後も、新たな機能を持つ製品を開発し、紙の利用シーン拡大に努めてまいります。
■日本製紙のCNF「セレンピア®」
当社のCNFは「セレンピア®」ブランドとして展開しています。
タイプ | 製造拠点 | 主な分野 |
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TEMPO酸化CNF | 石巻工場(宮城県石巻市) | 工業全般 |
CM化CNF | 江津工場(島根県江津市) | 食品・化粧品など |
CNF強化樹脂(開発品) | 富士工場(静岡県富士市) | 構造材料(自動車・家電など) |
今後も幅広い産業分野での用途開発を進めていきます。
■関連リンク
ニュースリリース「凸版印刷、国内初CNF 使用の飲料向けカップでプラ使用量半減」(2020年3月27日付)
以上