ニュースリリース「CO₂を用いたコンクリート等製造技術開発プロジェクト」を実施する コンソーシアム「CUCO」に参画し、化学混和剤技術の開発を本格化

株式会社フローリック

日本製紙グループの株式会社フローリック(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:五十嵐陽三、以下「当社」)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、「NEDO」)に2022年1月24日に採択された「グリーンイノベーション基金事業/CO₂を用いたコンクリート等製造技術開発プロジェクト」の実施を目的に設立されたコンソーシアム「CUCO(クーコ)」に参画し、2030年までを目標に革新的カーボンネガティブコンクリート※1に係る開発を本格的に進めていきます。


CUCOは、「2050年カーボンニュートラル社会の実現」というゴールを目指し、鹿島建設・デンカ・竹中工務店をはじめとする55の企業・大学・研究機関が結成したコンソーシアムで、革新的カーボンネガティブコンクリートを効率的に製造する手法の開発に取り組んでいます。この中で、当社は、各種混和剤によるコンクリート中への効率的CO2固定法に関する技術開発を担当します(図1赤枠部分参照)。

出典:NEDOホームページ https://www.nedo.go.jp/content/100941899.pdf


図1 コンソーシアムCUCOにおける当社の研究担当項目(赤枠部分)

現在、カーボンネガティブコンクリートはCO₂を吸収・固定化するために多くの工程をかけて開発が進められていますが、今後の社会実装、利用拡大のためには、製造を効率化する、新たな化学混和剤の開発や適切な化学混和剤利用技術の確立が必要不可欠です。また、CUCOに参画する企業の研究成果により、今後多くのCCU材料※2が登場することも期待されています。

当社は、これまで長きにわたって蓄積してきたコンクリート用混和剤の設計・製造技術を活かし、様々なCCU材料を使用したCUCOのフレッシュコンクリート性状(流動性,レオロジー特性)や、硬化コンクリート性状(強度,耐久性)の課題の解決に尽力します。CUCOと共に、新しい時代に必要な化学混和剤の開発を目指します。

当社は、CUCOの一員として、CO₂活用にむけた技術開発を進め、社会実装していくことで、地球温暖化対策に積極的に貢献していきます。

※1使用材料に起因するCO2排出量を削減するとともに、コンクリート中にCO2を吸収・固定化させることで、コンクリートの製造に伴うCO2排出量を正味マイナス(社会からCO2を削減できる)にしたコンクリート

※2廃コンクリート等から抽出したカルシウムとCO2を反応させて生成した炭酸カルシウムをコンクリートの材料として利用できるようにしたものCCUはCarbon Dioxide Capture(回収) and Utilization(有効利用)の略

◆株式会社フローリック ホームページ https://www.flowric.co.jp/ 

◆CUCO         ホームページ https://www.cuco-2030.jp/ 



以上