ニュースリリース世界自然遺産・西表島の国有林で、森林保全を目的とする協定を更新~イリオモテヤマネコと共存する森づくりを継続し、生物多様性の保全に貢献~

日本製紙株式会社

日本製紙株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:野沢徹、以下「当社」)は、2017年8月に林野庁九州森林管理局沖縄森林管理署(沖縄県那覇市、署長:伊藤 香里)と締結した、沖縄県西表島の国有林約9haで森林保全活動を行う協定「多様な活動の森における森林づくり活動に関する協定書」を本日、更新しました。

この協定は、国有林をフィールドとして多様な森林整備や保全活動等を行う、国民参加の森林づくりを推進するために、林野庁によって制定された「協定締結による国民参加の森林づくり」制度に基づくものです。

西表島には国の特別天然記念物イリオモテヤマネコをはじめとする貴重な野生の動植物が生息しており、同島は、2021年に世界自然遺産に登録されました。一方で、多数の外来植物が広域に侵入していることが課題となっており、豊かな自然を維持するための生物多様性保全は、今後も継続して取り組むべき大きなテーマとなっています。

当社はかつて、西表島の国有地で森林経営を行っていた経緯もあり、2017年に締結した協定に基づいて、特定非営利法人西表島エコツーリズム協会(沖縄県八重山郡竹富町、会長:平良 彰健)と協働し、主に緊急対策外来種であるアメリカハマグルマの繁殖状況調査や駆除を定期的に行ってきました。過去5年間にわたる活動の結果、現在、活動対象区域におけるアメリカハマグルマの再生は、ほとんど見られていません。

今回の協定更新は、この成果を踏まえて、更に5年間、活動の継続を確認したものです。今後はこれまでの活動に加え、アメリカハマグルマ以外の外来植物侵入状況のモニタリングも行います。

当社は「木とともに未来を拓く総合バイオマス企業」として、今後も生物多様性の保全や地域社会との連携を通じて、森林の持つ様々な価値を社会に提供し、持続可能な社会づくりに貢献していきます。



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