ニュースリリースGHG排出量を削減した雑誌本文用紙「N.Polaris43Mocha」の販売を開始

日本製紙株式会社

日本製紙株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:野沢徹、以下「当社」)は、雑誌本文用紙の新製品「N.Polaris43Mocha(エヌ・ポラリス43モカ)」を10月から販売開始します。 

従来、当社が販売している雑誌本文用紙(出版更用紙※1)は、機械パルプ※2を高配合し、その特性によって、軽量で、嵩が高く、インキの裏抜けが少ない高不透明度の紙となっています。

しかし機械パルプは、化学パルプ※3や古紙パルプに比べて製造時に消費するエネルギーが大きく、GHG排出量が相対的に多くなるという課題がありました。

今回新たに開発した「N.Polaris43Mocha」は、当社独自の嵩高技術やインキ裏抜け防止技術を活用し、機械パルプを使用せず化学パルプを100%使用することにより、従来の出版更用紙との比較でライフサイクルGHG排出量を約20%削減しました。※4

当社は2030ビジョンで、2030年度までに2013年度比でGHG排出量を54%削減するとともに、2050年にはカーボンニュートラルの実現を目指しています。今後も、「木とともに未来を拓く」のスローガンの下、 主力事業であるグラフィック系用紙全体で、GHG排出量の少ない製品を開発し、既存製品についても順次、GHG排出量削減に取り組んでいきます。

※1 印刷用紙Dに分類される印刷用紙。主に週刊誌、月刊誌、漫画雑誌などに使用される。

※2 機械を用いて木材を力学的に摩砕して製造するパルプ。

※3 化学的な処理によって木材の繊維を取り出し製造するパルプ。

※4 従来の当社製品とN.Polaris43Mochaの製造条件を同等と仮定し、パルプの配合比率のみを

変更した場合のライフサイクルGHG排出削減量を試算。


以上