ニュースリリースマレーシアにおける植林・農業事業大手PLS Plantations Berhadとの戦略的パートナーシップ契約締結について

日本製紙株式会社

日本製紙株式会社(代表取締役社長:瀬邊明、本社:東京都千代田区、以下「当社」)および日本製紙グループの日本製紙木材株式会社(代表取締役社長:井上茂、本社:東京都千代田区、以下「日本製紙木材」)は、マレーシアにおける植林・農業事業大手のPLS Plantations Berhad(CEO:Lee Hun Kheng、本社:マレーシア、以下「PLS」)と戦略的パートナーシップ契約(Strategic Partnership Agreement:SPA)を締結しました。SPAに基づき、マレーシアにおけるユーカリ植林事業の開始を目標に、今後3年間を目途に、共同調査および評価を実施します。


ユーカリは成長が速く病害虫に強い樹種として、産業用植林や製紙原料として世界中で広く活用されていますが、マレーシアにおける植林事例はまだ限定的です。本共同調査では、日本製紙グループがこれまで培ってきたユーカリ育種に関する専門的な技術知見と、PLS社が有する現地の植林地基盤を融合させ、2~3万ヘクタール規模を目標とした共同のユーカリ植林事業の実現に向けて取り組みます。


本共同調査を通じて、マレーシアの自然条件および事業環境に適合した持続可能なユーカリ植林モデルの確立を目指すとともに、製紙用チップや製材用途に加え、ブラックペレットおよびバイオ炭を含むバイオマス原燃料としての活用可能性について検討します。あわせて、適切な森林管理を前提とした炭素固定量の把握および評価を通じ、カーボンクレジットを含む森林・環境価値の創出についても検証します。


日本製紙グループは、国内外に保有する合計約16万ヘクタールの社有林において、長年にわたり植林分野における独自技術を蓄積してきました。特にユーカリについては、日本製紙グループのAmcel社がブラジルにおけるユーカリ植林事業を通じて培ってきた、熱帯地域に適した育種技術、苗畑運営、材質評価、植林施業および生産性向上に関する知見を有しています。あわせて、持続可能な森林資源であることを証明するFSC認証の取得を含む国際的な森林管理に関する実績があり、これらの技術や知見を、さらに活用したいと考えています。日本製紙グループはこれまで、主にブラジルやオーストラリアで30年以上にわたり海外植林事業を続けてきましたが、木質資源の安定確保を目的とし、日本に近いアジア域を中心に事業拡大を目指しており、今回が東南アジアでの初めての海外植林事業に向けた取り組みとなります。


PLSは、ジョホール州およびパハン州において最大規模の産業植林事業を展開しており、マレーシアにおける植林地基盤、実践的な植林オペレーション、現地制度への理解ならびに事業運営に関する知見を有しています。PLSはこれまで、アカシア、アブラヤシやドリアンなどの植林・農業事業を行ってきましたが、今回日本製紙グループの技術的知見を用いて、初めて本格的にユーカリの植林に取り組みます。


SPAの締結に伴い、PLS、その子会社である Aramijaya Agri & Agro Sdn. Bhd.(以下「AAA」。PLSと、ジョホール州政府が設立した法定財団であるYPJ Holdings Sdn Bhdとの合弁会社)、および当社、日本製紙木材は、共同調査合意書(JRA)を締結しました。

JRAでは、日本製紙グループが提供する研究および技術指導の具体的な範囲、方法論および実施計画を定めており、主にAAAが運営するジョホール州の試験林において共同調査を実施する予定です。



日本製紙グループおよびPLSは、これらの取り組みを通じて、森林価値の最大化およびバイオマス分野における活用可能性の拡大を目指し、持続可能な植林事業の推進に努めてまいります。

調印式の様子

写真左から、AAA社/Fauzee Director、PLS社/Lee CEO、日本製紙/佐藤執行役員、久米林材部長



【各社コメント】

日本製紙グループ

日本製紙グループは、PLSとのパートナーシップを通じて、本取り組みを共に進められることを大変意義深く受け止めています。日本製紙グループは、紙・パルプ事業を基盤に、国内外で植林事業および森林資源分野に取り組んできました。本パートナーシップのもと、これまで蓄積してきたユーカリ植林および森林経営に関する技術と知見を、マレーシアの自然環境に即して活用し、PLSとの協業により将来的な事業化を見据えた取り組みを進めてまいります


PLS

本共同調査は、PLSにとって重要なマイルストーンとなる取り組みです。森林経営および資源開発に関する日本製紙グループの豊富な専門知識が加わることで、マレーシアにおける持続可能なユーカリ植林開発に、新たな可能性を切り拓く一助となるものと確信しています。

また、本協業は調査にとどまらず、専門的な技術知見や、国際的な森林認証に基づく責任ある森林経営・管理をはじめとするESGの取り組みを通じて、事業価値の向上に加え、現地人材の育成や雇用創出を含む長期的な価値創出の基盤を構築するものです。

PLSは、日本製紙グループとの協業を今後さらに進展させることを期待しており、バイオマス用途向けのペレット生産など、下流事業の可能性についても評価を進めていく予定です。



参考:PLS Plantations Berhad

PLSは、マレーシアにおいて持続可能な林業、農業および統合型アグロフード開発に注力する、農林業のリーディングカンパニーです。同社グループは、責任ある土地管理を基本方針とし、保有する植林・農業事業全体において技術革新の推進に取り組んでいます。

PLS ニュースリリース一覧:https://plsplantations.my/bulletin/



以上