ニュースリリースPakUpcycleTMから生まれた製品が九州エリア初・八代森林組合で採用~飲料用アルミ付紙パックのリサイクル拡大に向けて~

日本製紙株式会社

日本製紙株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:野沢徹、以下「当社」)が取り組む「PakUpcycleTM」(パックアップサイクル)(※1)では、株式会社リプロ(本社:岡山県岡山市、代表取締役社長:岡田謙吾、以下「リプロ」)、萩原工業株式会社(本社:岡山県倉敷市、代表取締役社長:浅野和志)と共同で、飲料用アルミ付紙パック(※2)のリサイクル工程で発生する「ポリエチレンとアルミニウムの混合物」(以下、「ポリアル」)の用途開発を行っています。この度、「ポリアル」を原料の一部として配合したリプロの境界杭(以下、「ポリアル含有杭」)が、「PakUpcycleTM」のコンセプトにご賛同くださった八代森林組合(本所:熊本県八代市)で約2,000本採用されました。「ポリアル含有杭」の九州エリアでの採用は初めての事例となり、2021年12月より使用を開始しています。


「ポリアル含有杭」は、リプロの「デルタミニ40」に「ポリアル」を配合した境界杭であり、宅地や畑周辺の地籍調査に使用されています。他森林組合で採用実績のある「デルタA45」の「ポリアル含有杭」とはサイズが異なりますが、国土交通省が定める標準規格(※3)を満たしており、八代森林組合からは、「強度・使い勝手共従来品と遜色無い」と評価いただきました。現在は、公共事業で使用されるJ I S規格の強度やサイズ仕様に合わせて含有量を決定しています。今後は、配合技術を上げて含有量、処理量の増大を研究してまいります。


八代森林組合が拠点を構える熊本県には、「ポリアル」再生利用に着手した当初からご支援いただいている株式会社エコポート九州(社長:石坂孝光、本社:熊本県熊本市、以下「エコポート九州」)が所在しています。「PakUpcycleTM」発祥の地の一つとも言える九州エリアで、この度「ポリアル含有杭」の採用に至ったことは、更なる「ポリアル」製品の開発・採用拡大を目指す当社にとって大きな一歩となります。


九州エリア最大級のリサイクル設備を保有。
廃プラスチック等廃棄物の再資源化等、リサイクル事業を幅広く営む。


当社は、今後も様々な分野で「ポリアル」用途開発を推進していきます。また、多方面へ「PakUpcycleTM」のコンセプトを発信し賛同を募ることで「ポリアル」のマテリアルリサイクル量を増やし、飲料用アルミ付紙パックのリサイクル拡大に繋げていきます。

【PakUpcycleTM(パックアップサイクル)ロゴ】


当社は、「木とともに未来を拓く総合バイオマス企業」として、再生可能な資源を有効活用しさまざまな製品を提供していくとともに、使用後は再生利用を積極的に推進することで、CO₂排出量の削減、循環型社会の形成に貢献してまいります。


※1
「Pak」(飲料用紙パック)+「Upcycle」(不用品や廃棄物を、商品としての価値を高めるような加工を行い再利用すること)の造語。「ポリアル」の様にこれまで廃棄物処理されていた飲料用紙パックに新しい価値を与えたいという想いを込めた、飲料用紙パックのリサイクルを表すキャッチフレーズ。
※2
飲料を常温で長期保存するため、バリア性に優れたアルミニウムを積層した飲料用紙パック。紙・ポリエチレン・アルミニウムで構成されており、リサイクル工程では「紙繊維」と「ポリアル」に分離される。
※3
国土交通省の地籍調査事業で、標準規格として認められているJISK6932。

■関連リンク

・株式会社リプロECサイト「しるしの匠」(URL:https://www.shirushi-takumi.jp/

※「ポリアル含有杭」の他、ガーデニング等の用途にも使用可能な「万能杭」、「板材」等にも「ポリアル」を配合いたします。ご購入希望の方は、ウェブサイトからお問合せください。


・萩原工業株式会社ホームページ(URL:https://www.hagihara.co.jp/

・株式会社エコポート九州ホームページ(URL:http://eco-port.jp/

■関連ニュースリリース

2021年5月6日

飲料用アルミ付紙パックを再生利用するビジネスモデルのスタートについて

https://www.nipponpapergroup.com/news/year/2021/news210506004881.html

以上