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写真

宮地 絢香

研究開発本部総合研究所
技術職

生命理工学研究科卒業。2008年入社。勿来工場 技術室配属。2011年、研究開発本部 総合研究所異動。

※所属部署・経歴は取材当時のものです。

仕事内容

塗工紙の研究開発。

写真私の担当は、塗工紙の研究開発です。塗工紙というのは、炭酸カルシウムなどの顔料を主とした塗料を紙に塗り、印刷に適した白さや滑らかさ、強度を付与したもので、女性誌や週刊誌などの印刷出版用紙や、お菓子の箱などに使われる白板紙などに幅広く使われています。これらの塗料処方や塗工方法を研究する事で、紙の品質を設計しています。
仕事内容は主に、新製品開発、工場への提案、工場のトラブル解決支援です。まず、新製品開発についてですが、これまで積み重ねてきた要素技術や新規材料を活かして開発を行います。もちろん研究所で新しい紙を作って終わりではありません。各地の工場が有する製造設備の特長を踏まえながら、どの設備で作るのが良いのか、最もコストメリットが生まれる材料は何か、新しい塗工技術の導入などを検討した上で提案を行います。工場で品質トラブルが発生した際は、研究所の試験機器を駆使して得られたデータをもとに、工場と連携を取りながら最適の解決策を模索します。
研究所には、紙作りと塗工を行うことが出来る大型のテストプラントがあります。テーブルスケールの実験をもとに、自分たちで塗工テストを行い、操業性や試作サンプルの品質を評価・報告したり、工場実機テストの立会い支援を行うなど、頭だけでなく身体もフル回転させながら仕事に取り組んでいます。

日本製紙を選んだ理由

自分が思い描く理想の仕事に近かった。

「誇りをもって夢中になれる仕事がしたい」と思い就職活動をしていた時に、高校時代に読んで感動した研究記事を思い出しました。それは、製紙会社が遺伝子工学などを利用し砂漠緑化といった地球環境保護の研究をしているという内容でした。学生時代の専攻は紙とは直接関係がありませんでしたが、調べれば調べるほど身近な製品である紙づくりや、植林事業など、すべてが魅力的でした。 日本製紙は、資源・エネルギー循環を意識した事業展開をしている印象が強く、自分が描いていた理想の仕事にマッチしていると感じました。また、東京の北区王子にある研究所では、紙だけでなく、植物や新素材など様々な研究を行っています。それらの異分野の研究員たちが活発な意見交換を通して、新事業創出や会社としての新しいチャレンジを行う環境があり、自分自身が大きく成長できると考えました。

これがやりがい!

自分が携わった製品を店頭で見つけた時のうれしさ。

塗工紙の製造技術は長い歴史の中で成熟してきています。しかし時代とともにユーザーから求められる紙は変わるので、どのような工夫をもってそのニーズに応じていくか、試行錯誤しながら生み出していく過程に醍醐味を感じます。
特に、塗工材料や薬品、原紙、新しい材料を触わる時は、「どのように活かせるだろうか?」と胸が躍ります。自分が携わった製品を店頭などで見つけた時は、我が子の活躍を見つめる親のような心境になります。また、研究所は全国の事業所・工場、薬品や設備メーカーとつながっており、多くの人と関わり合いながら仕事をしています。そこに大きなパワーが生まれ、次のチャレンジに対する活力となっています。苦労することもありますが、毎日がとてもが刺激的です。

これまでの経験から学んだこと

広い視野をもつこと、想像する力。

入社後3年間、福島県の勿来工場で勤務し、大きなマシンが物凄いスピードで稼動しているのを毎日見てきました。現場のオペレーターをはじめ製造に関わる人々のチームワークを肌で感じながら、製品が生まれてくる瞬間に立ち会ってきました。その他にも、トラブルが生じたときの原因究明と解決の仕方などをリアルタイムで見てきました。これらは私にとってかけがえのない財産であり、研究所でも「想像する力」として活かされています。
新製品開発の検討を行う場合でも、なるべく製造現場の立場に立って実際に製造する際に何が問題になるのかを考え、検証するように心がけています。また、工場のトラブル解決支援を行う際は、お世話になった方々の笑顔を想像し、モチベーションに変えています。工場での勤務経験がない若手に対しても、広い視野を持って物事を考えてもらうべく、自分自身が見て・感じてきたことを直接伝えるように心がけています。

未来を拓くために、わたしは…

持続可能な社会をリードする企業の一員として貢献する。

写真世の中では次々と便利なものが創られてきていますが、「未来を拓く」ためには、石油資源を多く消費する現在の社会とは異なる持続可能性を意識したものづくりやシステム構築が必要だと思います。
日本製紙では、永年積み重ねてきた製紙技術と植林事業をもとに「資源循環」を意識した新たな事業展開に取り組んでいます。私も、研究員として様々な可能性を探究しながら、スピード感をもって対応し、再生可能な資源である木材を有効に活用することで持続可能なものづくりのシステムを創り出し、社会をリードして行きたいと思っています。

マイブーム

スポーツ観戦

休日は、ゴルフやスポーツ観戦などをしています。先日は日本製紙クレインズ(アイスホッケー)の応援に行きました。残り1秒での劇的勝利に興奮しました。

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