持続可能な森林資源の活用に関わる責任森林認証とは

(ブラジルAMCEL社)
森林認証は、持続可能な森林経営が行われている森林を第三者機関が認証する制度です。
当社は事業地域ごとに最も適切と考えられる森林認証の取得を進め、 2007年に国内の社有林、2008年末には海外植林地の全てで森林認証の取得を完了しました。
当社は今後とも各国の自然や地域社会に配慮した持続可能な森林経営を実施していきます。
代表的な森林認証制度とその概要
認証制度名 | 内容・特徴 |
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PEFC(Programme for the Endorsement of Forest Certification) [各国森林認証制度の相互承認を推進] |
政府間プロセスなどの基準・指標に基づく各国独自の森林認証制度の互換性・同等性を保証する相互承認の仕組みとして発足。FM認証およびCoC認証※を実施している。 |
PEFC相互承認の代表的な認証制度(日本製紙(株)の海外植林事業関連)
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SGEC(Sustainable Green Ecosystem Council:緑の循環認証会議) [日本独自の森林認証制度] |
日本独自の自然環境・社会慣習・文化を尊重した7つの基準に基づいて審査される。2016年6月にPEFCとの相互認証が承認された。 |
FSC®(Forest Stewardship Council®) [全世界で統一的な規格に基づく森林認証制度] |
非営利の国際会員制組織。10の原則と70の基準に準拠した森林を認証するFM認証およびCoC認証※を実施している |
- ※ FM認証とCoC認証
森林認証制度には、責任ある森林管理を認証するFM(Forest Management)認証と、認証された森林から産出された林産物の適切な加工・流通を認証するCoC(Chain of Custody)認証があります。
FM認証では、(1)法律や制度枠組の順守、(2)森林生態系・生物多様性の維持・保全、(3)先住民・地域住民の権利の尊重、(4)森林の生産力の維持・向上などの項目を客観的な指標に基づき第三者が審査することで持続可能な森林管理が行われていることが認証されます。
CoC認証は、林産物の加工・流通過程に関与する事業者を対象とした制度です。
加工・流通の各プロセスで、認証を受けた森林から産出された林産物(認証材)を把握するとともに、非認証材のリスク評価が行われていることを認証し、一連のプロセスに携わる全事業者がCoC認証を受けている場合、製品に認証マークを表示できます。